京都の介護情報 News
編集室で取材した最新の京都介護情報をお届けします! |
住宅型有料老人ホーム 「京都有栖川マリアヴィラ」
2009年5月14日に、取材に伺いました。四条通りをずっと西に行き、桂川に近づいたところにあります。四条通りから少し南に入ったところなので、大通りの喧噪も届きません。
バス停からも近く京都市内からのアクセスは悪くない場所です。
2007年10月にオープンした「マリアヴィラ」は、全室42室の住宅型有料老人ホーム。社員寮の改装型なので、魅力は低価格で利用できることでしょうか。メインの玄関は、常時ロックされており、セキュリティ対策も考えられています。外部からの訪問者は、常時インターホンを通して身元確認されてからです。取材訪問時42室の居室は、満室とのことでした。
1階は、事務所やスタッフの詰め所、応接コーナー、食堂、お風呂など共有スペースとなっています。ダイニングは、明るめで広くゆったりとしていました。食堂の隣に厨房があり、厨房スタッフがホーム内で食事をつくっています。入居者からの評価も「おいしい」という声が多いそうです。
ダイニングテーブルには、花がたくさん飾られていました。「外出ができない人も多いので、外の雰囲気が伝わるように、季節の素朴な花をできるだけスタッフが飾っています」とのこと。
また、壁に張られた大きな飾りも、季節に合わせて変化させているそうです。取材時は、「葉桜」。少し前までは、桜が満開だったそうです。
入浴は、入居者1人1人に対応しています。スタッフと原則1対1の入浴介助。浴室は3室(3種)あり、1つは普通の家庭風呂で、比較的体が安定している人が、できるだけ自身で入浴できるよう、スタッフが見守ります。1つは、リフト浴で、足腰が安定しない方向けに、イスに座るようにして浴槽の中にも入れるタイプです。もう1つは、寝たきりなど重介護になったときにも利用できる機械浴。
また1人の利用者に対し、準備なども含めて1時間の入浴時間をとっているそうなので、ゆっくりと対応してもらえそうです。
2階〜4階が、専用居室になります。1フロアごとに、共有できるリビングスペースがあり、ちょっとしたキッチンもついています(安全のためコンロの使用は現在できないようになっています)。4階のリビングの窓からは、なんと、かなり向こうの「大文字」が見えます。このあたりは高いビルもなく、ちょうど合間に見える絶好の場所でした。
各居室は、個室です。16uのフローリングの部屋で、家具は今まで使用されていたご自身のものを持ち込んで頂くとのこと。ただし、介護度に応じて介護ベッドなどのレンタルはあるそうです。押入れもついています。各居室のドアはスライド式の軽いものでした。小さいガラス小窓があり、スタッフが時々さりげなく様子を見られるようになっています。 トイレ、洗面などは各フロアの共同のものを使います。
ご利用者Oさん(女性、90歳)にお話を伺いました。オープン当初からお住まいだそうです。「古い家から新しい設備の部屋にきたので、いいですね」とのこと。食事もお腹と相談しながら、ほとんど全部食べているそうです。ご高齢にもかかわらず、毎日、新聞2紙とテレビはニュースを中心に見ているそうで、とてもお元気そうなご様子でした。
1階から4階まである共同のトイレは、車イスでも十分なかなり広めのトイレです。スタッフの排泄介助もしやすい構造だと思いました。
センター長の平野さん。もともとホテルで長年お勤めされており、笑顔でハキハキとご対応いただき、接客のプロと感じました。
「ここでお住まいの方が、今までと変わりなく生活できるよう、できるだけ努力したいですね」とのこと。人間はいずれ誰もが老いるもの。自分も必ず年をとり、介護が必要になるかもしれないので、今の元気なうちにお世話させてもらおうと思います。将来自分もお世話してもらうのですから・・・とさわやかにお話くださったのが印象的でした。
※入居対象者は、原則要介護1以上となります。寝たきりの方の対応も可能とのことですので、身体介護が重度化しても大丈夫だそうです(ただし医療関係のスタッフ常駐がないため、在宅医療の必要な方は不可となります)。
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住宅型有料老人ホーム 京都有栖川マリアヴィラ
京都市右京区梅津溝口町43-3 |
開設: |
平成19年10月6日 |
運営: |
エールシステムズ株式会社 |
入居金: |
礼金として25万円 |
月額: |
112,000円(食費込)
※電気代、介護保険自己負担分などは別途
※住宅型なので、介護サービスは別途契約となります |
一般居室: |
42室(約16u) |
共用施設: |
食堂、浴室、トイレ、ロビーなど |
協力医療機関: |
内田病院 |
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